アフリカ(飢餓)

アフリカの栄養危機とは?飢餓に苦しむ子どもたちに及ぼす問題や影響を解説

アフリカでは飢餓に苦しむこともたちが大勢いる状況が生まれています。これは紛争や環境問題、それに伴う食糧難など様々な要因により引き起こされており、いずれの問題も子どもたちを苦しめています。

アフリカの国々の栄養危機とはどのようなものがあるのか、それを知ることが支援へとつながっていきます。

子どもたちを苦しめる飢餓状態。
飢餓に耐える子どもたちの実情や支援方法は?

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飢餓がなくならないアフリカ

2017年時点で、アフリカの人口はおよそ12億2,000万人で、面積は3,026万平方キロメートルにも及び、54もの国が存在しています

かつては多くの国々がヨーロッパ諸国の植民地となっており、現在は独立したものの、様々な国や地域で長年に渡る内戦や紛争が続いている状態です。

しかし現在では終息傾向となっている場所も多く、民主的な選挙や憲法の国民投票の実施などが行われています。

また国連平和維持活動(PKO)の任務完了により、国の開発の土台となる平和と安定への歩を進め和平や民主化へのプロセスが進行しています。

しかし全ての国で紛争がなくなったわけではなく、未だに紛争が継続している地域があり、平和となったアフリカ諸国でも貧困や飢餓に苦しむ人々が多いのが現状です。

(出典:文部科学省「アフリカ概要と日本の対アフリカ外交」,2019)

8億人を超える世界の飢餓人口

飢餓とは、十分な食糧が得られず栄養不良な状態にあることを言います。
2016年時点で、飢餓によって日に4~5万人、年間で1,500万人以上の人が亡くなっており、そのうちの7割が子どもだとされています。

飢餓問題は国際的にも取り上げられ、国際連合世界食糧計画(国連WFP)の働きにより、2015年において過去10年間で1億6,700万人減少しました。

しかし2016年以降には再び増加に転じ、2017年で世界人口の11%に当たる8億1,500万人にも上る結果となりました。このうち、アフリカの飢餓人口は2億4,300万人となっており、世界全体の飢餓人口およそ20.4%を占める結果となっています。

これらの増加傾向の主の原因としては武力紛争の拡大や気候関連の大きな変化による打撃が挙げられています。

  • 2017年時点で、アフリカは人口およそ12億2,000万人で、面積は3,026万平方キロメートルにも及び、54もの国が存在している
  • 国際連合世界食糧計画(国連WFP)の働きにより、2015年において過去10年間で1億6,700万人減少した
  • アフリカの飢餓人口は2億4,300万人となっており、世界全体の飢餓人口およそ20.4%を占める

(出典:公益財団法人 農学会「人間と土壌ー土地は足りるのかー」,2016)
(出典:公益社団法人 国際農業協働協会(JAICAF)「世界の食糧安全保障と栄養の現状」,2017)
(出典:国連世界食糧計画(WFP)「国連創設70周年を迎えて」,2015)

アフリカで栄養不良に直面している子どもたち

アフリカで栄養不良に直面している子どもたちが大勢います。これは長年問題視されており、様々な対策が行われていますが、いまだに解決できない問題として横たわっているのです。

武力紛争の拡大や干ばつ、飢饉などの気候的な問題、食糧価格の高騰など、要因となっているものが多くあります。

アフリカには54カ国の国が存在していますが、その中でも様々な飢餓地域があります。
マリ共和国やセネガル、コンゴ民主共和国はをはじめ、飢餓地域となっている国が多く存在するのです。

ブルキナファソ

ブルキナファソでは2018年以降、人道危機が高まりを見せ、120万人にもの子どもを含む220万人が紛争の影響下にあります。
この中で14万人が食糧支援、栄養支援、衛生サービスといった救命支援を必要としている状況にあります。

チャド共和国

2019年時点で、チャド共和国では深刻な食糧難に直面しており、99万人が食糧難、450万人が食糧不安に直面しています。230万人の子どもを含む410万人が人道支援を必要としており、5歳未満の子どもの13.5%が栄養不良、4%が重度の急性栄養不良となっています。

このような状況は気候変動、貧困、不適切な食習慣の改善ができていない、安全な水の確保ができていない、衛生・保健サービスを利用できていないことが一因となっています。

マリ共和国

マリ共和国も2017年以降人道危機が拡大しており、77万人が国内での避難を強いられている状況です。

また他の地域と同じように、気候変動に弱い国なので、洪水や干ばつの危機にもさらされています。これらの災害および人道の危機によって160万人の子どもが支援を必要としており、19万4,000人の子どもが急性栄養不良の危険に直面しています。

モーリタニア・イスラム共和国

通称モーリタニアもマリ共和国と同じように干ばつの影響を受け、2018年から3万2,000人の重度の急性栄養不良を含む13万人の子どもたちが支援や治療を必要としています

ニジェール共和国

ニジェール共和国も洪水の影響を受け、38万人の子どもが急性栄養不良の恐れがあり、60万人の子どもがはしかやコレラの脅威にさらされています。

セネガル共和国

セネガル共和国では2017年に降雨量が少なかったことにより、農作物の収穫量が減る時期「lean season(農作物の収穫量が減る時期)」の影響が深刻化し、2017年の時点で25万人、2018年には73万人と約3倍にまで食糧不安に直面する人口が増加しました。

2018年において、7万6,000人の5歳未満の子どもが急性栄養不良のリスクに直面しています。

コンゴ民主共和国

コンゴ民主共和国は武装勢力との対立が起こっており、暴力の激化によって210万人が避難生活を余儀なくされています。これにより2018年には1,280万人が食糧不安と急性栄養不良の危機に直面しており、2017年にはこれが1.3倍にまで増加しています。

また衛生面でも不安があり、コレラの流行やエボラ出血熱の症例が報告されています
多くの感染症にも脆弱で、子どもたちの多くが栄養状態、命の危機の両方に直面しています。

  • ブルキナファソという国では2018年以降、人道危機が高まりを見せ、110万人にもの子どもを含む150万人が紛争の影響を受けている
  • モーリタニアでは、干ばつの影響を受け、3万2,000人の重度の急性栄養不良を含む13万人の子どもたちが支援や治療を必要としている
  • コンゴ民主共和国では、210万人が避難生活を余儀なくされ、衛生面でも不安があり、コレラの流行やエボラ出血熱の症例が報告されている

(出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会「アフリカ栄養危機」,2019)

アフリカの子どもたちの栄養不良を救う支援


命の危機にもさらされるようなアフリカの子どもたちの栄養不良を救う支援活動は行われています。

様々なNPO・NGOがアフリカの子どもたちの支援に乗り出していますが、それでも支援の手は十分とは言えない現状です。
アフリカの子どもたちを救うためにもどのような支援があるのか知っておくことは大切でしょう。

支援活動

栄養不良の子どもたちを救うための支援活動は主に急性栄養不良の治療や食生活指導が挙げられます。

例えば先ほど代表的な国として挙げられたブルキナファソでは急性栄養不良の子どもが大勢おり、不適切な食生活が問題となっていました。
そこで急性栄養不良の治療を提供するとともに、2歳未満の子どもを育てる妊産婦には食生活指導も行われています。

モーリタニアやニジェール、コンゴ民主共和国でも栄養食プログラムや乳幼児の食事に関する包括的なパッケージ、乳幼児の食事に関するカウンセリングを提供しています。

またチャドでは治療だけでなく、ビタミンAのサプリメントを提供するといった活動も行われています。
このように、各国に栄養不良の子どもたちを救おうとする支援が実施されているのです。

数千円の支援が様々な栄養不良の改善に充てられる

これらの支援活動は寄付やボランティアで成り立っています。
例えば、数千円の寄付で栄養治療食の購入やワクチンを提供することができ、多くの子どもを救うことにつながるのです。

そのほか、ビタミンやミネラルを含む微量栄養素パウダーや栄養治療食、重度の栄養不良の子どもたちのための治療用ミルクなどの食品、はしかなどの予防接種ワクチン、ワクチン用保冷箱といった医療で使われる品々も私たちの寄付により購入することが可能となります。

どれも栄養不良や命の危機にさらされている子どもたちを救う上で大変重要なものとなっています。

  • 様々なNPO・NGOが支援活動を行ってるが、まだ十分とは言えず。私たちにもできることを知ることが大切である
  • アフリカ各国で栄養不良の子どもたちを支援する活動が行われている
  • 支援活動は、寄付やボランティアによって活動を支えられている

子どもたちが安全な水を利用できるために

子どもたちが生きていくためには食糧や安全な水の確保が重要とされています。食糧問題については寄付による支援や急性栄養不良の治療などが行われており、改善には向かっていますが未だ不足している現状です。

また水の確保も重要な課題となっています。井戸掘りや水路の確保など、安全な水を利用できる状況を作るためには人手が足りていないのです。そのためのボランティアではありますが、現地の人々と協力し、水を引くことが最も必要とされていることです。

飢餓や栄養不足で苦しむ子どもたちを救うために、まずは寄付やボランティアに参加してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人
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