アフリカ(人身取引)

アフリカで問題視されている人身取引の現状と行われている支援とは

貧困や紛争など、世界では様々な社会問題が起きていますが、その中でも深刻さが増しているのが「人身取引」です。
罪のない人々が金儲けのために売買されてしまう現状が、世界各国に存在しています。

今回はアフリカに焦点を当てて、実際に行われている人身取引の現状や、行われている支援について解説します。

アフリカで起こる人身取引、その背景や目的とは

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アフリカで深刻化している人身取引

アフリカの人身取引は、様々な要因が複雑に絡み合って起きています。
そして、世界的に起きている人身取引の特徴として、被害者の7割が女性・子どもたちということです。

実際にどのような理由で、人身取引が行われるかを解説します。

家事・農作物の強制労働

家業で行っている農作物の生産性向上を目的に、周辺国の貧しい国の人を買う場合があります。

その他にも、自分の子どもたちを学校へ行かせるお金を得るために、自身の子どもに教育の権利を与えながらも、貧困国の子どもには強制労働を強いるという「負のスパイラル」も発生しているのです。

性的搾取

「給与の高い仕事がある」「貧しい家庭を助けることができる」など、都合の良い言葉で誘い性的サービスを提供する売春宿に売るケースも少なく有りません。

売られてしまった女の子たちは逃げられないよう監視され、1日に何十人もの男性の相手をさせられるのです。

満足な食事は与えられず、生活環境も不衛生で極度のストレスのなかで過ごさなければなりません。

また、不特定多数の男性との性的交渉によって、性病を発症した場には、簡単に捨てられてしまう悲しい現実も待っています。

臓器提供

臓器売買は、世界でも複数の巨大な闇マーケットがあるほど、ビジネスチャンスとして多くの会社が参入しています。

大切な人を助けるために臓器提供が必要な場合が多くあり、大きなお金が動く市場なのです。
貧困層家庭に生まれた人々は、お金になるという理由から自身や身内の臓器を摘出し、販売する事例が増えています。

  • 世界的に起きている人身取引の被害者の約7割が女性や子どもである
  • 強制労働、性的搾取、臓器提供などを理由に人身取引がされる
  • 人身取引の背景には、貧困が関係している
  • (出典: 公益財団法人 日本ユニセフ協会「子どもの人身売買」2018)

    なぜ女性や子どもが人身取引の被害にあうのか


    次に、被害者全体の8割という女性・子どもが被害にあう理由を説明します。

    性奴隷

    女性が人身取引の被害にあうのは、性産業に派遣することで利益を生み出し続けるためです。
    1日に何十人もの男性の相手をさせることで、大きな利益を生むビジネスとして人身取引を行うブローカーも後を絶ちません。

    このような点から、人身取引は女性や女の子が被害対象となりやすいのです。

    強制結婚

    10代前半というあまりにも若い年齢で、結婚を強いられる現状が世界の国々には残っています。父が息子のために嫁を貰おうと、大きなお金が動くビジネスとして利用される現状があるのです。

    また、家族が食べていくために金品と娘を交換し、強制的に嫁がせることも珍しくありません。
    そこに本人の意思は関係なく、家族と男性側の合意のみで強制的に結婚させられてしまいます。

    強制的手段での服従

    女性・子どもたちが利用されてしまうのは、暴力・脅迫・誘拐などの強制的手段を以って、簡単に「奴隷化」できるためです。

    もし反抗的な態度を取ったとしても、暴力で制圧できるためにターゲットとされてしまいます。

    人身取引の問題が重要視されている

    人身取引などを始めとする世界各国で起きている様々な問題解決を達成するために、2015年9月の国連サミットでSDGsが採択されました。

    SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称であり、国連加盟国193カ国が2016年〜2030年の15年間で達成するために掲げた目標を、17のゴールと169のターゲットにまとめられています。

    このターゲットの中には、人身取引に関わるターゲットも設定されてます。
    その一例を以下に挙げます。

    目標5:ジェンダー平等を実現しよう

  • 人身売買や性的、その他の種類の搾取など、すべての女性及び女児に対する、公共・私的空間におけるあらゆる形態の暴力を排除する
  • 未成年の結婚、早期結婚、強制結婚及び女性器切除など、あらゆる有害な慣行を撤廃する
  • 目標8:働きがいも成長経済も

  • 強制労働を根絶し、現代の奴隷制、人身売買を終わらせるための緊急かつ効果的な措置の実施、最悪な形態の児童労働の禁止及び撲滅を確保する。2025年までに児童兵士の募集と使用を含むあらゆる形態の児童労働を撲滅する。
  • 目標16:平和と公平をすべての人に

  • 子どもに対する虐待、搾取、取引及びあらゆる形態の暴力及び拷問を撲滅する。
  • これ以外にも、人身売買に直結する貧困や紛争などを撲滅するためのターゲットも設定されています。

  • 性ビジネスは大きな利益が発生するため、女性が人身取引のターゲットになりやすい
  • 強制結婚や暴力で従わせるために都合の良い若い女性や子どもが狙われている
  • 2015年9月、人身取引を始めとした世界各国で起きている問題を解決するためのSDGs(持続可能な開発目標)採択された
  • (出典: ウォークフリー財団(WFF)「Global Slavery Index (世界奴隷指標) 2018 日本についての記述」,2018 )
    (出典:国連開発計画(UNDP)駐日代表事務所 「持続可能な開発目標」)

    人身取引が行われてしまう理由・背景は?

    人身取引問題は、長期に渡って残り続けている問題であり、解決するために長い時間を要しています。
    この項目では、人身取引が行われてしまう背景を解説します。

    人身取引を利用したビジネス

    現実的には、人身取引を利用したビジネスで利益を上げている社会構造が要因です。

    例えば、「貧困層の女性を性的サービスを提供する店舗に紹介すると、斡旋報酬が貰える」「安い値段で臓器を購入し、闇マーケットで高値で売る」などが該当します。

    また、性的サービス提供に大きなコストがかからないことから、店舗側も高い利益率を実現できてしまいます。
    このように人身取引によりビジネスが成り立っていることから、根絶には長い時間がかかるとされているのです。

    労働力の確保

    家業である農業において人手が足りない、都合よく働かせることができる労働力がほしい
    そういった場合は、周辺国の貧しい家庭の子どもをお金と引き換えに手渡しする場合もあるのです。

    このようなきっかけで、貧困国の子どもたちに教育を受ける権利が与えられなくなるのです。

  • 人身取引は、性的サービスや臓器売買など高値のビジネスとして広がっている
  • 農作などの人手不足が問題である地域では、自分たちの都合良く働く労働力を求めて人身取引がされる場合もある
  • 人身取引によるビジネスは想像以上に拡大し、根絶をすることは容易ではない
  • (出典:公益財団法人 日本ユニセフ協会 「子どもの人身売買」2018)
    (出典: 首相官邸「人身取引対策における取組について」2016)

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    アフリカの人身取引をなくすために行われている支援活動

    人身取引によって、心身ともに大きな傷を負った女性・子どもたちは、社会復帰までに想像以上の時間を要します。
    人身取引の被害者向けの施設が、世界各地に開かれています。

    提供プログラムは、場所によって様々です。
    例としては、ダンスなどを通じたセラピーから、語学勉強、社会復帰における就業体験プログラムなどを実施し、被害者支援を行っています。

  • 人身取引により大きな傷を負った場合、社会復帰までには多くの時間が必要である
  • 人身取引被害者のための、支援施設が世界各地に設置されている
  • 支援内容は社会復帰を目的とした語学、職業体験などが行われている
  • (出典: 国際移住機関(IMO)「日本におけるIMOの人身取引対策」)

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    今回の記事では、アフリカで問題視されている人身取引の原因・理由から、2015年に国連サミットで採択されたSDGs、人身取引が行われる背景について解説しました。

    日本では、「人身取引」を普段の生活の中で感じることは少ないですが、世界的には危機的な問題です。
    また、人身取引の問題は、貧困や紛争などの問題が複雑に絡んでいることから、長期的な目線で解決しなければいけません。

    まずは、現状起きている問題を知ることから始めて、寄付などで支援活動をサポートしていきましょう。

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    この記事を書いた人
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