提供:日本ユニセフ協会

2011年3月11日。

失われたものだけじゃない。


家族が病院に向かうその時、津波がきた。

浸水する病院で、毛布につつんだ。


救援物資を探してまわった。

寒い病院に、余震が何度も襲ってきた。


2011年3月11日。

それでも花は咲いた。

助産師さんがおおいかぶさって、守ってくれた。


友人が、おむつを集めてくれた。

名前は、ペンで、足の裏に書いた。

生まれた時刻は、みんなで覚えた。

駐車場のクルマが、分娩室になった。


産声に、拍手がわいた。

懐中電灯ひとつで夜を越した。

2011年3月11日

何も知らずに生まれてきてくれた。

ハッピーバースデー 3.11

これからを生きる君たちに、なにを贈れるだろう。

by 日本ユニセフ協会