提供:国連広報センター
16世紀に人類史上最悪の悲劇とも言われる、アフリカで原住民を対象にした大西洋奴隷貿易が始まりました。

アフリカからさらわれた人は約1千万人にも上るとされ、そのうち約400万人がブラジルのサトウキビ農園で、重労働をさせられブラジルが経済成長を支えていました。

1888年にようやく奴隷制を廃止しましたが、アフリカ系の人々の苦しみは今も続いています。

奴隷から解放された祖先が土地を得て先祖代々、農業を営む人々たちは土地の名義を勝手に変えられたり、持っていいた土地を奪われたりといった被害が起きています。

開発の影響から土地の地価が高くなるなどの変化があったためです。

アフリカ系の人々が行った、人類史への貢献を認め人権を守るために、国連は"アフリカ系の人々のための国際の10年"を2015年1月に開始し、祖先が遺した大切な土地や文化を引き継げるように活動を行うと宣言しました。