提供:特定非営利活動法人国境なき医師団日本
睡眠病という病気は、アフリカ中央部で流行する風土病です。

ハエが媒介となり、トリパノソーマという寄生虫によって病気が起こります。

初期症状では、発熱や悪寒、頭痛が見られます。

それらを過ぎ中枢神経(脳や脊髄など)まで虫が届くと、精神不安定や錯乱などが現れ次に昼夜逆転の生活リズムになります。

日中に過度の眠気が生じ、次第に意識がもうろうとし、最後は昏睡状態となり死亡します。

年間4万人が死亡しており、症例は年間約7000件あります。

睡眠病の既存薬には、実はヒ素系の医薬品が使用されており、2012年は、20人に1人の患者が薬によって命を落としました。