提供:特定非営利活動法人国境なき医師団日本
2014年1月2日、シリア北部で国境なき医師団さんの運営する病院で、内戦の被害者の治療を行っていたスタッフ5人が武装勢力に拉致される事件が発生しました。
その後、5名のうち3名は4月4日に解放、残る2人が5月14日に解放されました。
スタッフが無事生還した喜ばしいニュースの裏で、この拉致行為により、シリアは大きな代償を払いました。
国境なき医師団さんは、スタッフの安全を確保することが難しいため、シリア北部に設立していた、1病院2診療所を無期限閉鎖せざるをえませんでした。
反政府勢力の支配する北部には、国際支援がほとんど届かず、内戦で傷ついた人びとが必要な援助を受けられなくなってしまいました。
2016年の現在も、同団体ではシリア北部で、病院への医療物資の提供を行っていますが、病院ですら空爆に晒されています。
あなたはこの問題についてどう思いますか?