提供:特定非営利活動法人国境なき医師団日本
1994年4月から7月にかけて、ツチ族に対する組織的な虐殺が行われました。

ルワンダではこれまでも、フツ族(全人口の85%)とツチ族(14%)の抗争が繰り返されていましたが、その前年に和平合意が成立していました。

しかし、当時の大統領が何者かに暗殺されたことから、抗争が再燃し虐殺へとつながっていきました。

当時、ルワンダで活動する国境なき医師団さんで責任者を務めていた、ジェニファーさんは当時を振り返りました。

「虐殺当時私がいたのは、国境の向こうのコンゴ民主共和国のゴマ市です。ルワンダへの国境通過地点でした。」



「そこにやってきた3人の少年の村では、母親たちが強姦に遭い姉妹とともに殺され父親たちは連れ去られ3人は茂みに隠れた後、

何日もかけて逃げてきたのです。少年の1人は腕がちぎれそうで、頭にも大きな裂傷を負い、弟の遺体を抱いていました。」

「その一方で失われないに人間の精神も見られました。人々の間には人間性や尊厳が残っていたのです。」

「あれだけの出来事があっても、子どもたちは一緒に遊び、あるキャンプで誕生日の子がいた時などは、私も居合わせましたが、普通の子どもと同じ笑い声やおしゃべりを聞きました。」

「困難な環境にありながら人間性と希望を失わず、困難な環境にありながら、人間性と希望を失わず、前に進み抜け出そうとしている雰囲気がありました。」

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