提供:特定非営利活動法人国境なき医師団日本
国境なき医師団さんは、1991年から続けて来たソマリアでの活動を、2013年8月に終了しました。

最大の理由は、武装集団や地元の指導者が、スタッフへの襲撃、拉致、殺害を認める姿勢を強めたため、最低限の安全も保障できない状況になったためです。



2011年、スタッフ2名が銃撃を受け殺害されましたが、有罪判決を受けた犯人は、わずか3ヵ月の禁固で釈放されました。

支援を行うためには、武装勢力や行政、両陣営から受けいられ始めて活動を展開できます。

2012年度の1年間だけでも、国境なき医師団さんは下記のような成果を残しました。

・診療62万4000件以上。

・治療した患者数4万1000人以上。

・栄養治療を子どもに3万90人に施す。

これだけの活動が届けられなくなるということは、人々への影響は計り知れません。

同団体では、ソマリアの各陣営が医療活動を認める意思を行動で示し、スタッフの安全を尊重するよう求めています。