提供:特定非営利活動法人国境なき医師団日本
2014年、西アフリカでエボラ出血熱の感染が拡大しました。

エボラ出血熱は、最初は風邪に似た症状がでますが、やがて高熱を発し食道などの消化管から出血します。

拡大がみられた国の1つである、リベリアでは国境の閉鎖などの処置がとられました。

首都モンロビアの各診療所では、病院スタッフにも感染がみられ半数が閉鎖し、けが人や妊婦などへの対応ができなくなる事態まで発生しました。

現地で活動を行った、国境なき医師団さんでは、初期症状がマラリアに近いなどの点から、マラリアのワクチンを配布しました。

その結果、標準のワクチンと比べて、マラリア用のワクチンを投与された患者の方が死亡率が3割も低かったことが分かりました。

各国のNGOなどの支援によって、2016年1月にWHOからエボラ出血熱の流行が終わったことが宣言されました。