ジブリ映画の空飛ぶ国・天空の城に似ていると噂されている大型寺院ベンメリア遺跡。人生で一度は行ってみたい観光スポットNO,1と言われるアンコールワット。数々の遺跡が存在する魅力的な国カンボジア。
「学校へ行って、勉強してみたかった。」
これは売春宿に30,000円で売られてしまった彼女の言葉です。
カンボジアのプノンペンという街に有名な売春宿があります。貧しい家では、食べるものがなく、親が病気になると子どもが働いて家計を支えなくてはなりません。
「都会に仕事がある」と騙された彼女らが売春宿へと行き着いてしまうのです。
逃げたくても逃げられず、無理に笑顔をつくらされた顔はまだあどけなさが残る10代の子どもたち。
日本では当たり前のような、学校で学んだり友達と遊んだり、人生の基盤となるはずの大切な時間を彼女らは奪われています。ただ、うまれた環境が違うだけで。
内戦の傷跡から
1970年から1993年までカンボジアで内戦があったことはご存知でしょうか。
内戦が終わった1993年、それを立て直すために、国連から約16,000人のUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)が派遣されました。
そしてその国連が派遣したUNTAC向けに買春街が作られたのです。皮肉にも、UNTACが去ったあと買春街だけが取り残されているのです。
それに加えて、法律が子どもを買うことを禁止していなかったり、法律はあっても政府や警察の取り組みが不十分で、子どもを買える環境になってしまっています。
子どもたちが負っている精神の傷よりも利害を優先しているかのような現状。
この負のスパイラルを断ち切るに、みなさんだったら何を提案しますか?
大人には仕事を。子どもには教育を。
貧しい環境を絶つためには、仕事をしなければなりません。しかし、貧しい村には働く場所さえありません。
今の日本でもそう、経済を活性化させるにはまずは雇用を生み出す必要があります。
小学校さえ行けなかった女性が、とある工房で働いています。彼女が安定した収入を得ることで彼女の子どもは小学校へ通え、必要な教育を受けられています。
一家が経済的に自立することで、解決の糸口がすこしずつ見えてきているのです。
映画ワンシーンのような遺跡と絶景で魅了してくれる国カンボジア。
その美しいイメージが、悲しい事実で汚れてしまわないように魅力的な国であってほしいですね。
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