こちらの記事はgooddoがパートナーとして参加するSmartNewsのNPO支援プログラム「SmartNews ATLAS Program」との連動記事です。


約7割のLGBTの子どもたちが
いじめや暴力を経験したことがある


LGBTの若者たちは、自分の子どもの頃を振り返って、このように語りました。

LGBTとは、レズビアン(L)、ゲイ(G)、バイセクシュアル(B)、トランスジェンダー(T)の4つの頭文字からなる、セクシュアルマイノリティを指す言葉です。



いじめや暴力を経験したLGBTは約7割(※1)。性同一性障害などのトランスジェンダーの約7割が「死にたい」と思ったことがあることを示す研究結果もあります(※2)。

「自分が何者かわからず泣いていた」
LGBTについて教えられない子どもたち

LGBTに関する授業を受けたことはありますか?

ReBItがこれまで出張授業などで実施してきたアンケートによると、約9割の子どもたちが、LGBTに関する知識を学ぶ機会がなかったといいます。このような情報不足がいじめを引き起こす原因となっている可能性があります。

また、LGBTの子どもたちは「自分は変なのではないか」「自分は気持ちが悪い存在なのではないか」と悩み、苦しむことがあります。LGBTの大人を身近に感じる機会がないことから「自分は大人になれないのではないかと思った」等、将来を悲観することもあります。



先生も、LGBTの情報を得る機会がない



LGBTの子どもたちが一定数いる可能性について知っている先生は、全体の約1割(※3)。先生もLGBTに関する正しい情報に触れる機会がほとんどありません。先生自身がLGBTの子どもたちを追い込んでしまう可能性もあります。

反対に、「LGBTのことを知っている」ということを示してくれる先生の存在は、子どもたちに大きな安心感を与えます。



ReBitの出張授業~LGBTの若者のストーリーを通して、人・家族・性の多様性を学ぶ



ReBitでは、20代のLGBTの若者たちが、小・中・高校に通う生徒や先生、および大学や教育委員会などを対象に出張授業/研修を実施しています。

「僕は、男の子が好きな男の子だよ。」
「自分は女の子の体で生まれたけど、性別は男だとも女だとも思っていないよ。」

数年前まで高校生だった若者たちの生の言葉と体験を直接聞くことで、子どもたちは、多様なセクシュアリティや人・家族のあり方を学びます。

LGBTの子どもたちにとっては、大人になった自分の姿を描いたり、仲間がいるということを知ったりするきっかけとなるかもしれません。



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ReBitの授業に参加した子どもたちの声


参加した子どもたちからは「みんな違ってみんないいという言葉を思い出した」等の多様性を前向きに捉えている様子が見える感想が届きます。

「差別がない社会をつくるために貢献したいと思いました。」(中学2年生)

「いろんな個性の人がいるんだと分かった。」(小学5年生)


より多くの子どもたちにLGBTに関する授業を届けるために、あなたの応援が必要です!

ReBitでは、LGBTの若者が子どもたちに、LGBTの基礎知識やセクシュアリティや人・家族の多様性を伝える出張授業を実施しています。

出張授業には、次の2つのかたちがあります。

【講義型】
セクシュアリティの異なる講師2~3名が講義形式の授業を行います。LGBTに関する基礎知識を伝えるとともに、それぞれの生い立ちや今思うことなど、当事者ならではのメッセージを伝えます。

【グループワーク型】
さまざまなセクシュアリティの若者がLGBTに関する基礎知識を伝えるとともに、グループワークを実施します。子どもたちは、LGBTの若者との直接の対話を通して、LGBTをより身近に感じることができたり、より深く人・家族・性の多様性について学ぶことができたりします。

このようなLGBT教育を実施したいと思う先生がいても、特に公立小学校では、十分な予算がないことがあります。

みなさまにご協力いただき、ご寄付を学校の予算とReBit出張授業の講師料の差額として活用することで、できる限り多くの子どもたちに授業を届けたいと思っています。

みなさまの応援をよろしくお願いいたします。



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特定非営利活動法人ReBit



特定非営利活動法人ReBitは、LGBTも含むすべての子どもたちがありのままでオトナになれる社会を目指すNPOです。
2009 年 12 月に早稲田大学公認学生団体として発足し、2014 年 3 月 NPO 法人化。

出張授業などの啓発・教育事業、LGBT成人式などのイベント事業、LGBT就活などのキャリア支援事業を実施しています。

生徒・教職員等を対象に、現在まで約 200 回、約 2 万人 に向け授業/研修を開催してきました。講師として参加した LGBT の若者はのべ約 300 名に上ります。


執筆・教材開発

●研修用 DVD
教職員向け研修用 DVD『先生にできること〜LGBT の教え子たちと向き合うために〜』を早 稲田大学教育学部金井景子研究室と協働制作(2012 年)

●冊子
教職員向け冊子『男・女だけじゃない!先生が LGBT の子どもと向き合うためのハンドブッ ク』を横浜市・埼玉県と協働し作成(2014 年)。東京都武蔵野市でも作成配布(2015年)

●書籍
—教職員向け書籍『LGBT ってなんだろう?—からだの性・こころの性・好きになる性』を合同出版より出版(2014 年)
—『LGBT問題と教育現場:いま、わたしたちにできること』を早稲田教育ブックレット より出版(2015 年)

●資材
自立就労支援者向け資材(ハンドブック、ポスター、ステッカー)を日本財団の助成によ り作成。全国大学キャリアセンターに送付(2015 年度)


メディア掲載事例

●テレビ
NHK『首都圏ネットワーク』『ハートネット TV』、日本テレビ『NEWS ZERO』、テレビ朝日 『ワイド!スクランブル』、NHK 長崎放送局『見んと!長崎』など

●新聞
日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、西日本新聞、東京新聞、神奈川新聞、上毛 新聞、教育新聞、など

●雑誌
週刊ダイヤモンド、AERA、サンデー毎日、Newsweek、人事マネジメント、労働者の権利など

●ラジオ
TBS ラジオなど

●Web メディア
シノドスジャーナル、オルタナ S、greenz.jp など


2015年度助成、協働、支援団体ほか

公益財団法人横浜男女共同参画推進協会、中央労働金庫、ソーシャルベンチャー・パートナー ズ東京、埼玉県自殺予防に係るハイリスク者支援団体補助事業、かながわボランタリー活動推 進基金21協働事業負担金、武蔵野市、日本財団、公益財団法人損保ジャパン日本興亜福祉財 団、モバイル・コミュニケーション・ファンド、LUSH 、FIT for Charity


団体概要

●法人名
特定非営利活動法人 ReBit(りびっと)

●設立
2009 年 12 月(2014 年 3 月 NPO 法人化)

●所在地
東京都新宿区戸山 1-1-5 エールプラザ戸山台 301 号室

●代表
藥師実芳(やくしみか)

●電話/FAX
03-6278-9909

●メール
[email protected]

●ウェブサイト
http://rebitlgbt.org/

●Facebook ページ
https://www.facebook.com/Re.Bit.LGBT



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※1 いのちリスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン 平成 25 年度東京都地域自殺対策緊急強化補助事業 LGBTの学校生活に関する実態調査(2013)
※2 中塚幹也(2010)「学校保健における性同一性障害─学校と医療との連携」『日本医事新報』No.4521
※3 ReBit(2014)『男・女だけじゃない!先生がLGBTの子どもと向き合うためのハンドブック』