驚くほどやせ細り、体毛も抜け落ちてしまった姿の犬。なぜこんなかわいそうな姿になってしまったのでしょうか・・・

実は、一時期ニュースにもなっていたギリシャ危機という長引く不況の影響で、ギリシャ国内で野良犬が増え続けていたそうなんです。

餓死寸前の弱った犬を救ったのは、facebookで動物愛護団体がアップした写真を見た、アテネに住むValia Orfanidouさんでした。


しかし、悲惨すぎるこの犬の写真を見て、はじめは写真が本物かどうか確信が持てなかっそうです。

そして、Valia さんは実際に自分の目で確かめにそのワンちゃんが居るところへ行きました。



あまりに悲惨な状態の彼の姿を見て、「自分にできるのは安らかに死ねる場所を提供すことだけ」と考え、なんと引き取ることを決めたのです。

ビリーと名付けられたこの犬、すでに感染症などを引き起こし、すぐに獣医の治療を受けなければいけない状態でした。

何日も食事をとっておらず、皮膚病も発症、そして虐待と思われる傷跡も・・・。


それでも獣医からは「生きられるかもしれない」と言われ、かすかな希望を持つValia さん。

Valia さんはビリーを家に連れて帰り、浴室のそばにビリーの寝床を作り、エサを与えました。


全身が傷口のようになってしまっているビリーに、最初は触ることさえできなかったそうです。

しかし2か月後・・・ビリーは綺麗に毛も生え、すっかり元気になりました!


その後ビリーのことを引き取りたいという女性が現れ、元気に暮らしているそうです。


Valiaさんが最初に一歩行動したことで、ビリーは元気に生きることができるようになりました。

素晴らしい行動力に頭が上がりません。

gooddoには、日本で同様の活動をしている動物保護団体が多数登録しています。