NPO法人フローレンスとは?
子育てと仕事、そして自己実現のすべてに、誰もが挑戦できるしなやかで躍動的な社会」を目指し、病児保育、小規模保育、障害児保育等の事業を通じて、親子の笑顔をさまたげる社会問題を解決します。
先日まで放送されていた、ドラマ「37.5度の涙」は見ていたでしょうか?
内容は、病気の子供の世話をする病児保育士を主人公にした物語。
作中に出てくる病児保育「リトルスノー」のモデルになっていたのは、2003年から実際に訪問型病児保育を提供するNPO法人フローレンスさんです。
子どもの急病時、特に問題になるのがひとり親家庭。共働き家庭のように「両親が交代で会社を休む」といった対処ができず、自分が休むしかありません。
そんなひとり親家庭を、フローレンスさんはどのように支援しているのでしょうか・・・?
子育てと仕事の両立が難しい社会。怖いのは、子どもの病気
日本では現在でも70%近い女性が、出産をきっかけに仕事をやめるといわれています。
日本社会において、子育てと仕事を両立するのは簡単なことではありません。
たとえば、子どもが急に風邪など軽い病気にかかった時。子どもを預かる保育園では、子どもが病気の時や熱が37.5度以上ある子どもを預かることができません。
そのため働く親は祖父母のサポートが得られる場合にはヘルプを頼みますが、それ以外は仕事を休むかしかありません。
そして子どもの看病を優先した結果、急な休みが増え、職場で責任のある仕事を任せてもらえなかったり、仕事を失ってしまうということさえ今の日本では起こっています。
子どもは熱や軽い病気を経験することによって体の免疫をつけていくので、時には風邪をひいたり体調を崩すのはごく当たり前のこと。
成長過程で必要なことにも関わらず、幼い子どもを育てる親は、日々子どもが体調を崩さないかヒヤヒヤしながら子どもを育てている現状です。
病気の子どもを預かる「病児保育」専門の施設もありますが、たいてい自治体に2か所程度しかなく、定員も一日4名程度と、圧倒的に足りていないのが現状です。
日本初!「訪問型の病児保育」で、子育て家庭を支える
提供:
NPO法人フローレンス
そのような、病児保育が不足する問題を解決するために、2005年から、私たちフローレンスは日本初の訪問型の病児保育事業を立ち上げました。
急に病気になった子どもの自宅で、「こどもレスキュー隊員」と呼ばれる専門の保育スタッフが、親御さんの代わりに子どもの面倒をみます。
子どもを病院に連れて行き、親御さんが帰ってくるまで、1対1で保育。1対1保育なので他の子どもと病気をうつしあうこともないため、病児保育専門施設でも預かり不可となるインフルエンザ等の感染症でも預かることができます。
子どもは突然体調を崩すものですが、当日の朝8時までの予約で100%対応可能できることも大きな特徴です。
利用世帯からは「何かあってもフローレンスにお願いできるという安心感が働く上で“お守り”になっている。」という声が届いています。
サービスの提供エリアは東京23区や横浜市、川崎市など4都県に広がり、利用会員は4000人を超えます。
低所得のひとり親家庭には、寄付を原資に安価に提供
提供:
NPO法人フローレンス
通常、上記の病児保育サービスは月会費8000円前後の有償サービスとして展開していますが、通常料金での利用が難しい低所得のひとり親家庭には、寄付を原資に月1000円という超安価で病児保育を提供しています。
母子家庭の平均年収はわずか181万。子どものいる世帯の平均に比べ経済的に非常に厳しい状況に置かれています。
また、父子世帯においても、子どもの保育所へのお迎えなどがあるため、時間外労働を減らしたり、 転職を余儀なくされたりするケースもあり、収入が大幅に減ってしまうリスクを抱えています。
子どもの急病時、ひとり親家庭は共働き家庭のように「両親が交代で会社を休む」といった対処ができず、自分が休むしかありません。
1日は会社を休めたとしても、何日も続いてしまうと収入が減ってしまったり、雇用主からの信頼を得づらくなる、最悪の場合、失職してしまうなどの恐れがあります。
このように、まさに病児保育を必要とする家庭に対して、「利用家庭から費用を負担してもらうことが難しければ、寄付を集めて助けよう」と考えたのが、寄付会員制度です。
毎月1050円~8400円までの金額を選択して、継続に寄付して 支えてくれる寄付会員は現在800人を超えます。
寄付する人の動機は「自分も子育てで子どもの病気で困ったから、ひとり親家庭だときっともっと大変なはず」という人、「自分には子どもはないけど、一人で頑張っている親御さんを支えたい」など、さまざま。
ひとりひとりの力は小さくても、その800人の寄付によって、毎月200世帯のひとり親家庭の親子を支えています。
フローレンスでは、病児保育を必要とするすべての家庭にサポートを届けるため、時にはこのようにたくさんの人の力を借りて、子育て家庭を社会全体で支えていきたいと思っています。
ぜひ応援して下さい。
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