2015.11.02
■■
侍学園スクオーラ・今人
とは?■■
gooddo参加団体の侍学園(通称サムガク)は社会において自立した生活をおくることに困難を持つ若者たちが、自分らしく充実した人生を歩めるように後押しする、民間の共育施設。2015年に公開された映画「
サムライフ」は、映画の舞台である「侍学園」のモデルとなった「侍学園 スクオーラ今人」の創立者であり、現理事長である長岡秀貴さんによる同名本。「サムガク」の応援は
こちらから。
近年、ひきこもりやニートなど、若年者の社会参加意欲の減少が大きな問題となっています。
「不登校13万人」「ニート84万人」「引きこもり70万人」、社会に参加できずに苦しんでいる若者はこんなにも沢山この国に存在しています。
この問題を解決するために2004年、元高校教師である長岡秀貴さんが教え子の若者たちと一緒に長野県上田市に侍学園(通称、サムガク)を作りました。
サムガクは、不登校や引きこもりを経験し、自立が難しかった生徒が多く通う民間の共育施設。12年目を向かえ、多くの生徒が卒業、就職しています。
そして2015年、長岡さんの著書である「サムライフ」は映画化・DVD化されるほど話題となりました。
その長岡さんが、今度は沖縄にサムガクを作ることにしたそうです。その理由とは・・・?
イメージと相反するあの島の「闇」
理事長・長岡秀貴さん
提供:侍学園スクオーラ・今人
「沖縄」から連想されることはどんなことでしょうか?
南国・常夏・瑠璃色の空・瑠璃色の海そして基地問題。
私たちの目や耳に入ってくる沖縄のイメージはこんなところでしょうか。
様々な社会問題はあれどこの国はそれなりに豊かに鼓動しています。
しかし「この今」は70年前の沖縄という島の人々の犠牲の上にある「今」。
何の罪もない民間人がこの国の明日のために散って行った事実を忘れてはなりません。そしてあの島が背負った傷はまだ癒えることなくそこにあることも事実。
沖縄県内の子どもたちの置かれている現状は中々報道されることはなく、華やかなイメージの裏側にある「涙」は黙殺されています。
私は三年前から沖縄で働き始めましたがそこで目の当たりにする
あの島の「闇」は子どもたちの心の中にまで手を出しています。
その結果として、
沖縄県内の不登校児童生徒数は全国平均を大きく上回っています。
そしてそのまま年齢を重ね、社会参加できない若者の数は
全国ワースト1位。
沖縄県内の15~34歳のニート(若年無業者)の割合が2013~14年の
2年連続で全国ワースト1位。
全国は緩やかに減少する一方で県内は増加傾向。14年の県内は4.6%で全国2.1%の
約2.2倍。
卒業後の進路が決まっていない中高校生の割合もそれぞれ全国で最も高く、就職や進学など若者をとりまく課題が浮き彫りになっています。
沖縄が何故「ワースト」なのか
提供:侍学園スクオーラ・今人
不登校や若年無業の問題の背景にあるのは子どもや若者個人の問題ではなく、所属する家庭の「様々な貧困」。
戦後の復興から現在に至るまで、この国があの島に押し付けてきたものは未だに清算されていません。
子どもたちだけの問題ではなく、あの島に生きるすべての人々の問題でもあるということです。
しかし不登校や参加不全等の問題はどこかで誰かがこの「負の連鎖」を断ち切る必要があります。
社会の仕組みを変える前に出来ることがある。
それは次世代は間違いなく「子どもと若者」が担っていくという当たり前のバックボーンをしっかりと支えていくということです。
助けるのではなく、沖縄の未来を育てる。
それが出来るのは「学び舎」しかないと思っています。
しかし圧倒的に民間の支援団体や民間の学び舎が少ないのが現実です。
解決する為に、サムガクをつくります!
提供:侍学園スクオーラ・今人
理事長の長岡が沖縄で支援活動を始めて3年。
現在長岡たった一人で抱えている家族は200ケースを超えています。
この数字がこの島の「闇」を物語っています。
一人の力でできることには限界がある。
しかし、目の前にある「助けて」を無視できない。
入り口は出来た。こういう生き方があるんだということも広がり始めた。
あとは「学び舎」です。
そこに集う「仲間たちの力」が必要です。
我々侍学園は沖縄の地に「新しい学び舎」を設立することを決めました。
この学び舎から巣立つ子どもや若者たちの「想い」がこの島の未来を間違いなく作っていくことを信じて、我々はその種まきを始めます。
美しい繋がり=ちゅらゆい。
ちゅらゆいの種を一緒に巻きましょう。
ちゅらゆいの花を一緒に咲かせましょう。
我々にできることはまだ残されているはずです。
またゼロから学校を作る楽しみができました。
是非この取り組みに皆さんのご理解・ご支援を深くお願い申し上げます。
一緒に「サムライフ」しましょう!!
このプロジェクトをあなたも応援することができます。ぜひ支援してください!