提供:国連広報センター
インドでは現在も、農村地域の85%が、電力を利用できていません。

ところが、インドの片田舎に住むジェイン夫妻が画期的な解決策を見出しました。

ジェイン夫妻は、のどかな生活を送れると思い、20年前に引っ越してきました。

しかし、引っ越した先の村では、毎年激しい山火事が起こり、村民の生命を脅かしました。

山火事の原因は、乾期に松の木から落ちる葉に含まれる樹脂にありました。

夫妻はある日、火が起きるということは、松の葉から何かエネルギーが生まれているのではないかと考え始めました。

実は松葉に含まれる樹脂は加熱すると発電機を動かすほどのガスを発生できるのでした。

そして、松の葉を燃やしそこから生まれるエネルギーを電気に変換できるようにしました。

現在、ジェイン夫妻の住む村では、電気照明と重機械を使用することができるようになり、シルクの生産量が格段に上がり生活が豊かになりました。

小さな取組でも大きな問題を解決することができることが分かるこの取組は、国連からも注目を受けています。