3年近く続くシリアの内戦、この8月で死者数は24万人を超えています。
引用:http://www.jiji.com/jc/zc?k=201508/2015080700628
子どもたち自身が標的にされたり、家族を目の前で失う子どもたちも大勢。
今の、シリアの子どもたちの様子とは・・・
紛争体験によるトラウマや避難生活のストレスが、子どもたちを苦しめています
提供:NICCO
長引くシリア内戦。激しい戦闘から逃れるためにヨルダンに脱出したシリア難民の多くは紛争によるトラウマやストレスを抱えて苦しんでいます。
特に、
親や兄弟を目の前で殺され、住み慣れた家を破壊された子どもたちの心の傷は、想像を絶します。
しかし、戦火を逃れた先で待つ避難生活も、残念ながら子どもたちの心に安息を与えるものではありません。
異国での苦しい避難生活・・・
提供:NICCO
避難先は現在ヨーロッパ全土に広がっていますが、私たちNICCOが活動しているヨルダンにも、多くのシリア難民が逃れています。
教育システムの異なるヨルダンの学校でシリア難民の子どもが
勉強に支障をきたすケースや、いじめにあってしまうケースもあります。
シリアよりも物価が高いヨルダンでは、満足に文房具も買うことができません。
また、砂漠の難民キャンプで生活する子供たちは、厳しい気候、治安の悪化などの悪条件に耐えています。
戦火によって傷ついた心は、癒されることがなく、窮乏する避難生活によって、さらにストレスを抱えてしまい、
PTSD(心的障害後ストレス症候群)の発症が懸念されています。
子どもたちへの心のケアは重要視されているものの、国際社会のシリア難民支援への資金不足は深刻で、必要とされる子どもたちに心のケアは行き届いていません。
不安や不眠を訴え、精神的に非常に不安定な状態にある子どもたちの多くが、このままでは重大な精神的な疾患を発症する恐れがあります。
シリア難民の子どもたちの心のケアを!
提供:NICCO
NICCOはヨルダンのシリア難民に対して、
防寒具などの緊急支援物資や子どもたちの教育に必要な備品を配布してきました。
また、演劇やスポーツなどの心理社会的ワークショップ、インフォーマルな英語教育と、カウンセリングなどの心のケアを、シリア難民の子どもたちに提供しています。
「戦争を経験したために、子どもたちが健やかに育つことを諦め、未来へ希望を抱くことが出来ない。」
NICCOはそんな状況を放置することなく、彼らが明日の世界を担う存在であると信じて、その成長をサポートしています。
日本ではシリア難民の受け入れ数が他国に比べて少ないのが現状です。しかし、少しずつですが役に立てることが必ずあります。
例えば、15,000円あれば継続的な心のケアを必要とするシリア難民の子ども一人に、心理社会的ワークショップを一定期間提供することができます。(ザアタリ難民キャンプ)
このプロジェクトには日本の皆さんのサポートが必要です。ご支援よろしくお願いします。
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