死んでいった犬の骨を、泣きながら砕いた女子高生たち
青森県十和田市。三本木農業高校の女子生徒たちが主人公。
全ての始まりは、授業の一環で、訪れた動物愛護センターでの出会い。
そこには、殺処分を待つ捨てられたペットたちがいました。
その犬たちを見て、胸を締め付けられる思いをしていた彼女たちに対して、係員の方が話をしました。
「焼かれて骨になった犬たちは、事業系廃棄物、つまりゴミとして捨てられるんです。もし、飼い主が最後まで彼らを愛してくれたら、犬たちは、こんな形で骨になり、ゴミになることはなかったんです。。本当はこんな施設、いらないんですよ」
それは、あまりに衝撃的な現実でした。
そして女子生徒たちは、無念に死んでいった犬たちの骨を「ゴミではなく、せめて土に還してあげたい。そして美しい花を咲かせたい」そう考えたのでした。
彼女たちは、愛護センターから譲り受けたペットの骨を、泣きながらレンガで砕き、土に混ぜ、花を育てました。
「みなさん、犬の骨で花を育てるなんて、たぶん、びっくりされたと思います。
でも、私たちは、骨を砕くという作業を、涙を流しながら行いました。
つらくて、悔しくてたまりませんでした。
でも、一番苦しんだのは、処分されたペットたちです。
だから・・・、殺処分の現状をなんとか伝えたいと思って、骨を砕きました」
彼女たちは見事に咲いた花の鉢植えをいろいろな施設で配布したそうです。
一度捨てられたら、新しい家族に会えない国・日本
一方日本では、約28,000頭もの犬が、殺されていることをご存じでしょうか。
捨てられた犬たちは、各都道府県の動物愛護センターや保健所につれていかれ、その約9割もの犬が殺処分となります。
殺処分は通常、炭酸ガスによって窒息死させる方法で行われ、かけがえのない命が、人間の身勝手により奪われています。
gooddoにも、殺処分問題に取り組む団体が多く登録しています。