記事提供:特定非営利活動法人ワールド・ビジョン・ジャパン


あなたは寄付をした後、「寄付して良かった」と感じたことはありますか?

支援をする時は、たいてい顔の見えない関係であることが多く、実感が持ちにくいのではないでしょうか。

「国際NGOワールド・ビジョン」が行っている「チャイルド・スポンサーシップ」を通して、ある日本人男性は支援を続けていました。

チャイルド・スポンサーになると特定地域のチャイルドを1人紹介され、寄付するだけでなく、文通をしたり成長報告を受けながら、その子どもの人生を変えることができるプログラム。

寄付で支援してきた子どもに会って、言われた言葉とは・・・?


お父さんが亡くなり、自分の夢が閉ざされた少年・ローレンスさん

支援を受けていた頃のローレンスさん(右)とお母さん(左)。小学校の卒業式にて

1993年から約10年間、チャイルド・スポンサーシップによる支援を受けた、フィリピン出身のローレンス・ヴィラセランさん。

狩りの途中に事故に巻き込まれ、突然にお父さんを亡くしました。当時は本当に貧しく、学校に行くのも精一杯の状況だったそうです。

しかし、チャイルド・スポンサーシップの支援を受けることで無事に学校を卒業することができました。

長い間ローレンスさんを支援してきたのがチャイルド・スポンサーの中澤さん。

2人は長い支援の間、手紙のやりとりをしていましたが、中澤さんから、「君はフィリピンにいる私の息子だよ」という手紙を受け取り、「父親を亡くしたけれど、私には日本にお父さんがいるんだ」と心の支えになったそうです。

支援が終了して中澤さんがローレンスさんに宛てた最後のお手紙に、「いつか会って、握手できる日がくるといいね」と書かれていました。

そして、ついに日本に来日することができ、その夢を叶えることができたのです・・・


学ぶこと、進学することを諦めなかったのは、あなたの影響があったからです。

来日し、念願の対面を果たしたローレンスさんと中澤さん

「その時の夢が実現しました!会うことができてうれしいです。チャイルド・スポンサーはチャイルドにとって、『ヒーロー』です」とローレンスさんは語りました。

中澤さんとの念願の対面を果たしたローレンスさんが、8年ぶりに中澤さんへの思いを綴り、その手紙が読まれました。

親愛なるお父さん、中澤様

最後にお手紙を書いてから、8年という年月が経ちました。僕が大学を卒業した時以来ですね。あれから、中澤さんとお手紙の交流があった時代を思い出し、切なくなることもありました。

でも、ずっとあなたのことを忘れたことはありませんでした。

あなたが絶え間なく注いでくれた愛情と支えに、いつの日か、直接「ありがとう」と伝えることができる日を夢見てきました。

困難な状況に押しつぶされそうになりながらも、学ぶこと、進学することを諦めなかったのは、あなたの影響があったからです。

手紙や、カードを通してしかお互いを知らないにもかかわらず、本当の息子のように思ってくださって、ありがとうございました。
手紙に書かれた言葉を通して、僕の夢に惜しみない支えと、励ましをくださいました。

「退職後も、大学の卒業まで支援を続けるよ」そんなあなたの言葉に支えられて、勉強をがんばることができました。
そして、自分自身も子どもたちの将来を導くことができる「学校の先生」という職業を選ぶ決心をしました。

人生の旅路において学ぶべきことを、あなたとの交流を通して学ぶことができたことに、心から感謝しています。
あなたの存在があったからこそ、今の僕がいます。

今日お会いできたのは、僕の人生で最高の時となりました。
「いつか、会えるといいね」というお互いの夢がついに叶い、本当に幸せでした。

中澤さんの奥様と、お子さまたちの深いご理解にも心から感謝しています。
温かく迎えてくださったこと、本当に感激でした。

私には2人のお父さん--天国から見守ってくれている実のお父さんと、私のヒーローである日本のお父さん、中澤紳行さんが与えられている事を、心から感謝しています。

紳行お父さん、私はあなたを生涯誇りとし、最高の宝物として大切にします。

これが最初で最後の出会いとなってしまうかもしれません。でも、距離は離れていても心でつながっていたいと思います。

あなたの家族一人一人に沢山の祝福が注がれますように。

フィリピンの息子より、愛を込めて
LORENCE G. VILLACERAN
ローレンス G. ヴィラセラン



中澤さんとローレンスさんの感動の対面の瞬間は、動画でも見て頂くことができます。ぜひご覧ください。


「遠い国の厳しい環境に生きる子どもを、あなたの支援が救います」


中澤さんがチャイルド・スポンサーシップで支援をしたことで、ローレンスさんは厳しい環境に生きながらも教師として活躍することができました。

「自分が受けてきたものを恩返ししたい」と、「学問」を教えるだけではなく、「人生」も教えることができる先生を目指しています。

支援を続けてきた中澤さんも
「自分が細々と続けていたことが間違いではなかったと実感できました。チャイルド・スポンサーシップはチャイルドとつながりを持てるので一時的な支援にはない充実感があります。ローレンスさんが先生として活躍していることを本当に嬉しく思います。」と語ってくださいました。

このような深いつながりは、このプログラムでたくさんの方が感じていらっしゃるそうです。

あなたの月々4,500円のご支援で、途上国の子どもの健やかな成長のために、子どもを取り巻く環境を改善する長期的な支援を行うことができます。

あなたも中澤さんのように、チャイルド・スポンサーになって子どもたちとつながりながら、支援をしませんか?


チャイルド・スポンサーシップとは?
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