制作: 特定非営利活動法人山科醍醐こどものひろば
子どもの貧困という言葉を聞いたことがありますか?

今日本では、6人に1人の子どもが「貧困」だと言われています。

しかし、先進国のはずの日本で、貧困と言われてもピンとこない方もいるのではないでしょうか。

実際にはこの動画に出てくるような子どもたちがたくさんいるのです。

中学3年生の主人公・仁くん。

母子家庭で、弟と3人家族。母親は心の病気になり、家事も仕事もできないでいるため、生活保護を受けている。

仁くんは、中学生になってからは学校に行かず、家のことと弟の面倒を見ている。

「学校に行ってないんやない。学校に行っている場合じゃないんや。」

しかし周囲の大人たちは「福祉からお金もらってるからいいねぇ」「修学旅行代は国が持ってるんだから行かないといけないよ!」と話します。

「うちはそんな風に思われとる。テレビでもうちみたいな生活保護を受けている家庭はどうしようもないって。」

果たして、本当に“生活保護を受けている”“不登校”の仁くんはどうしようもないのでしょうか。


豊かだからこそ、貧しい環境の子どもは教育を受けづらくなっている


今日本で言われている貧困とは、「相対的貧困」と言い、所得の中央値の半分を下回っている人の割合で、つまりその国の所得格差を表している数字です。

決して低所得だから不幸という訳ではないですが、日本という国で子どもが育つ中ではとてもお金がかかり、経済的困難から様々な「困った状態」が発生することも少なくありません

わかりやすい衣食住の不足という物質的な部分だけでなく、様々な困った状態に派生し、その子どもが若者、おとなとなり新たな貧困を生むという連鎖を生み出して行くことになります


地域で子どもたちを支えることで、貧困の連鎖を止める


この動画を作成した NPO法人山科醍醐こどものひろばは、動画内で仁くんが行っていたような学習支援や子どもだけで夜を過ごさなければならない家庭の子どもへの夕食・入浴・家庭学習・余暇の保証を行ったりもしています。

自分がうまく出せない。自信がない。学校にも居場所がない。家庭に事情を抱えている。

でも、行政のサービスが受けられるような重度の課題を抱えているわけではない・・・そんないわゆるグレーゾーンの環境にある子どもたちへ取り組んでいます。