インドに行ったことがありますか?

路上で生活し、物乞いをする子どもたちもいれば、パソコンを使いこなす4歳児もいる。

圧倒的な格差者社会がそこにはあります。

発展する社会に、今も伝統や迷信などが今も残っており、根源には、カースト制度があります。

この動画は、その現状を教えてくれます。

人身売買の取材でインドにきた。

初日に寺院売春婦と会い、古代ヒンドゥー教の風習を知った。

幼い少女が女神に奉納され、寺院の性奴隷として一生暮らすのだ。

これを”デーヴァダーシー”という。

当初デーヴァダーシーは売春婦ではなく、寺院の踊り子で社会的地位も高かった。

女神イェラマを崇め、祭儀を行い王族の前で踊った。


しかし数世紀の間に徐々に落ちぶれてしまう。

僧侶を相手に売春し、後に王族や地主にも体を売った。


19世紀に宣教師が廃止を試みたが、この制度は密かに続いた。

今のデーヴァダーシーは街娼そのものだ。客層も落ちぶれた。

20年も前に違法となったが、今も毎年3000人が奉納されている。

インド南部のある都市の歓楽街には、デーヴァダーシーが多く存在するらしい。

この女性は、街で人気の売春宿を経営するアニタ。売春婦の支援団体「サングラム」の会員だ。



「この部屋で働くの?」「そう、客がきたらドアを閉める」

客の人数も決まっていない。1人でも4人でも。


2時間で約300ルピー(約500~600円)。

客と2階に上がり、終わると客を送り出し、次の客を待つ。

自分の自宅で事業をしている。強制ではなく、自分の意志で。

「売春婦として稼ごうと思って、デーヴァダーシーの道へ。大きい家を建てたくて、テレビや家具もほしかった。恥じることは何もないわ。」


怪しげなホテルではなく、子どもが駆け回り、女性たちが洗濯や料理をしているようなちゃんとしたコミュニティができている街で、売春婦は商売をしている。

売春宿の近くには、必ず女神イェラマがある。

彼女たちにはうしろめたさはなく、自ら選んだ仕事だという意志もある。

コンドームを使い、支援団体の助けもある彼女たちは、運がいいそうだ。

大半のデーヴァダーシーは親に強要されてその道に進むらしい。

デーヴァダーシーという寺院売春の仕組みに頼れば、娘を女神に捧げるのだから良いのだと思える。


やがて娘が売春宿に引き取られ、家族の定期的な収入源となる・・・・


あるインドで活動する日本の団体の調査では、売春宿で働く女性の40%は18歳以下だったそうです。

子どもたちは騙されて連れていかれ、一生そこで暮らすこともあります。

あなたはこの話、どのように考えますか?