南スーダン、食べ物がなくて消えゆく幼い命。
もうすぐ2歳、ジェームズくんの体重は・・・?
※治療を受ける子ども。写真と本文とは関係ありません。
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南スーダンでは、何年も続く紛争と不安定な情勢により、子どもたちの間で重度の栄養不良の危機が広がっています。
100万人以上の子どもたちが栄養不良に陥り、30万人の子どもたちが重度の急性栄養不良によって命を脅かされる状況(※)に置かれているのです。
(※2018年7月時点。出典元:UNICEF)
恐怖と不安に満ちた2週間
「もうすぐ2歳」なのに、わずか8kg・・・
アルビーノ・ラクさん一家は、南スーダンで暮らしていて、息子のジェームズくんはまもなく2歳の誕生日を迎えようとしていました。
ところが、
ジェームズくんは重度の栄養不良におちいり、首都ジュバにあるAl Sabah小児医院に連れられてきました。
日本では信じられないことですが、この病院は、南スーダンで唯一の子どものための病院です。
※治療を受ける子ども。写真と本文とは関係ありません。
当時のジェームズくんの体重はわずか8キログラムしかありませんでした。
衰弱していて、目を開けることさえできなかったのです。
息子を入院させることができ、安心したのもつかの間・・・。
ジェームズくんが入院してわずか数日後に、
彼の母親が重度の下痢で亡くなってしまいました。
2週間の間に、妻が重度の下痢によって亡くなり、2歳に満たない息子のジェームズくんも、重度の栄養不良によって命を落としかけていたのです。
妻を亡くして途方に暮れていたラクさんは、悲しみとともに、息子も同じように命を落としてしまうのではないかという恐怖を感じていました。
「本当に辛い日々でした。私は非常に孤独を感じました。訪ねてくる親類もいない中、私は息子にずっと付き添いました」とラクさんは語ります。
幼い命を救った栄養治療食
それから2週間、ラクさんは、息子が少しずつ回復していく様子を見守ってきました。
ジェームズくんは、当初は与えられても飲むことができなかった栄養治療用のミルクを飲めるまでに回復し、その後、ピーナッツバターに似たペースト状の栄養治療食「プランピー・ナッツ」を食べられるようになりました。
※子どもを救う「プランピー・ナッツ」
重度栄養不良の子どもの治療のために特別に開発されたプランピー・ナッツは、高いカロリーと豊富な栄養素が含まれています。
プランピー・ナッツは、子どもの重度の栄養不良状態を治療するため重要な役割を果たすとともに、家庭に持ち帰って与えることで治療を続けることもできるため、
入院日数を減らすためにも役立っています。
前例のない栄養危機
「重度の急性栄養不良の子どもは、十分な栄養を与えられた子どもと比較して、命を落とす確率が5倍から20倍にもなります」
ユニセフの南スーダン事務所で、支援活動をしている、ヴァンダナ・アガワルは言います。
重度の急性栄養不良の治療を受けている子どもを、
健康児並みの体重に戻すためには6~8週間の治療が求められるとのこと。
その治療には、
一人につきおよそ136袋のプランピー・ナッツが必要です。
しかし、
全員が十分な治療を受けられるとは限らない状態が続いているのです。
幸いなことに、ジェームズくんの状態は快方に向かっています。もうすぐ退院できることに、ラクさんが感謝の言葉を口にしています。
「病院のみなさんに大変感謝しています。一時は希望を失いかけていましたが、多くのサポートのおかげでもうすぐ家に戻ることができそうです」
世界の飢餓人口は、増加し続けて・・・
現在、飢えに苦しむ人々は全世界で
8億2,100万人、そして1億5,000万人以上の子どもたちが発育阻害(慢性的な栄養不良)にあるといわれているそう。
(※出典元:UNICEF)
8億2,100万人ということは、
全世界の9人に1人が飢えに苦しんでいるということになります。
過去3年の間、天候不良や紛争などにより、飢餓は増加を続け、10年前の状況に逆戻りしてしまいました。
2017年には5歳未満の約1億5100万人の子どもが栄養不良による低身長で、2012年の1億6,500万人に比べても、子どもの発育阻害についてはそれほどの改善が見られません。
世界の地域別では、
発育阻害の子どもたちの55%がアフリカ、39%がアジアに住んでいます。
30秒で終わるアンケートに答えることで、
無料で「栄養不良の子どもたち」を支援できます!
ジェームズくんのように、ただ南スーダンで生まれたために
母親を亡くし、重度の栄養不良で幼い命を失いかける子どもがいる・・・。
日本では考えられないことですが、それが現在も起こっているアフリカの現実なのです。
そんな栄養不良の子どもたちを、助けるための活動に取り組んでいるのが、
「ユニセフ」です。
今なら、簡単なアンケートに答えていただくだけで、
無料でユニセフを支援することができます。
(※支援にかかる費用は、サポーター企業が負担するため、あなたに費用はかかりません)
30秒で終わる、3問のアンケートに答えるだけで、10円の支援金がユニセフに届けられます。
世界中で栄養不良で亡くなる子どもの数からすると、10円という金額は大きくない支援に見えるかもしれません。
しかし
ジェームズくんを救った「プランピー・ナッツ」は、1袋約35円。
4人の方に、30秒ずつご協力いただければ、栄養治療食1袋に変わるのです。
ここまで関心を持って読んでいただき、ありがとうございます。
是非、簡単なアンケートに答えるだけで無料でできる、支援の輪にあなたも参加してみませんか?
>>アンケートに答えて支援する<<
情報提供:日本ユニセフ協会