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知っていますか?犬や猫たちの「爪あと」が残る、「ドリームボックス」って?
犬や猫たちの「爪のあと」が残る「ドリームボックス」
飼えなくなった犬や猫を保健所に持ち込むと、自治体によって違いますが、
多少の手数料で引き取ってくれますし、飼い主への罰則もほぼありません。
中には職員と話をすることなく、郵便物を届けるかのようにボックスに入れて、そのまま立ち去れるところもあるほどです。
犬にとって、信頼していた飼い主に置き去りにされることはどれほど辛いことでしょう。
彼らは自分が捨てられようとしているのを察知しますが、状況を打破する手段がありません。
飼い主に捨てられた犬や猫は、ドリームボックスに送られます。
ドリームボックスと聞くと楽しそうな印象を受けるかもしれません。
しかし、
そこは動物たちが最期を迎える場所です。
ドリームボックスに追いやられる動物たち
日本では年間8,000頭以上の犬が殺処分されています。
(※調査元:環境省)
自治体の取り組みによって減ってはきているものの、まだまだ相当な数です。
この数字が人間のものであれば、多くの人が声を上げるでしょう。
けれど、多くの人が犬や猫には無関心です。
飼い主に見捨てられた動物たちは、保健所に預けられてから7日間の間に飼い主が引き取りにこなければ、ボタンひとつで動く金属製の壁に押され、
最後は狭い通路を通って
ドリームボックスと呼ばれるガス室に追い込まれ、炭酸ガスによって窒息死させられます。
安楽死と言われていますが、決して安らかに息を引き取れるわけではありません。
動物たちのもがき苦しんだ爪あとが無数に残っており、ドリームボックスという名前とは裏腹の光景がそこにはあります。
救い出された奇跡の命、夢之丞
8年前のことです。
生後3か月の夢之丞は、その日、
ドリームボックスに送られる予定でしたが、まさに間一髪で救出されました。
夢之丞を救い出したのは、現在、
ピースワンコ・ジャパンとして活動している団体です。
広島県神石高原町のピースウィンズ・ジャパンが運営しています。
夢之丞は救い出されたものの、怯え切っていて、周囲の人たちに対してなかなか心を開きませんでした。
しかし、犬を救いたいという想いを持つ人たちに囲まれて過ごすうちに、徐々に人間を信頼するようになっていきます。
そして夢之丞は、
災害救助犬としての訓練を受け、今やピースワンコのシンボル的な存在になるまでに成長したのです。
広島土砂災害や熊本地震といった国内をはじめ、海外の災害現場でも懸命に遭難者を探しまわりました。
夢之丞のこうした活躍が讃えられ、
2015年に第7回日本動物大賞の功労動物賞を受賞することができました!
数年前に殺処分されそうになり怯えきっていた子犬の夢之丞の姿はもうありません。
このように、人間に捨てられた夢之丞が再び人間を信頼するようになり、そして
人の命を救う救助犬にまでなったことから考えさせられることは多いはずです。
2016年広島県で「殺処分ゼロ」を実現!
夢之丞をシンボルワンコとして活躍している、広島にあるピースワンコ・ジャパンは、日本で初めて
「殺処分対象となったワンコを全頭引き取る」という前代未聞のチャレンジに挑んだ団体です。
2016年に始まった無謀とも言われたこの挑戦は、夢之丞との出会いがきっかけとなって始まったといっても過言ではありません。
それまで広島県では、すべての動物が殺処分されていたからです。
夢之丞を救ったことで、ピースワンコはなんとしても殺処分ゼロにしなくてはと決意しました。
この決意は、無謀と言われたチャレンジで見事に実を結び、遂に
2016年に広島県で殺処分ゼロを実現したのです。
(※調査元:環境省)
「ドリームボックス」を稼働させないために、
「全頭引き取り」を維持するためには?
人間のわがままで、罪のない動物の命を簡単に奪ってしまうドリームボックスを稼働させないために、全頭引き取りに挑戦し、
成功したピースワンコですが、引き取りを継続することは、言うは易く行うは難しです。
引き取った以上は餌を与えなければなりませんし、病気の予防や感染症対策など、衛生面にも気を配るための費用が必要です。
ピースワンコでは銀行から資金を借り入れて施設を作り、保護犬すべてに名前を付けてカルテを作り、鑑札番号からそれぞれの犬たちの特徴に至るまで、パソコンで管理しています。
スタッフは散歩に連れ出し、
人に攻撃的な犬にはトレーニングを施す必要もあるため、人手も不足しているのが実情です。
けれど、ピースワンコには
「救える可能性がある限り、門は閉ざさない」という強い信念があり、これが活動を続けさせている原動力となっているのです。
スタッフは、ドリームボックスを稼働させれば自分たちが楽になることを誰よりもよく知っています。
それと同時に、
ドリームボックスという名の箱が、動物たちにとってどれほど酷いところかもよくわかっているのです。
絶対稼働させないという信念は、その悲惨さをよくわかっているからこそと言えるでしょう。
犬の譲渡数が、累計1000頭を突破!
ピースワンコの活動は動画サイトやSNSなどでも広まり、遂に
1,060頭を超える卒業犬が生まれました。(ピースワンコ調べ、2018年)
中には災害ではぐれ、探し続けていた愛犬を飼い主の元に無事に戻すこともできたと言いますから、まさに執念の活動と言えます。
ピースワンコの活動を知った人たちは、買い物をするようにペットショップで犬を買うのではなく、
つらい目にあった犬を幸せにしたいという気持ちで集まってきてくれます。
里親に引き取られていく犬たちはみんな、揃って笑顔でピースワンコを卒業していきますが、その姿はスタッフにとっての一番の喜びでしょう。
「殺処分ゼロ」継続するために、「ふるさと納税」でできる殺処分ゼロ支援とは?
ピースワンコ・ジャパンでは、災害救助犬のほか、福祉施設に派遣する「セラピー犬」の育成もしています。
そして飼育環境を少しでもよくするため、
この1年だけでも約2億円かけて犬舎3棟を新たに建てました。
さらに
医療費やフード代、100人以上のスタッフの人件費など…運営にかかる費用は年間に10億円近くにも達し、銀行からの借入金にも頼っていいるのが現状です。
物資の寄付もありがたく受け付けていますが、やはり資金が必要です。
けれど、資金で支援というと、戸惑う方もいらっしゃるでしょう。
そんな方には、昨今人気の
ふるさと納税での資金援助がおすすめです。
ピースワンコ・ジャパンでは、ふるさと納税での支援を募っています。
ふるさと納税ですから、様々な返礼品が選べるのが特徴です。
手づくり夢之丞人形や、ピースワンコの活動を知ることができる体験ツアーに参加することもできます。
返礼品がもらえるというのもうれしいですが、
何よりも尊い命が救われる仕組みの手助けができます。
殺処分の現状を知った今、ふるさと納税で支援をしてみませんか?
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※今なら
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情報提供:特定非営利活動法人ピースウィンズ ・ジャパン
狂犬病予防注射の対応について、ピースワンコ・ジャパンの見解は、下記リンクよりご確認いただけます。
【お知らせ】狂犬病予防注射に関する現在の対応について
9月12日発売の「週刊新潮」で掲載された記事に関する、ピースワンコ・ジャパンの見解は、下記リンクよりご確認いただけます。
【お知らせ】『週刊新潮』9月12日発売号の記事について