彼女の命の金額は、そのとき自分が着ていたワンピースと同じだった
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私が働けば、家族は助かる!
親孝行なミーチャに起きた悲劇とは?
日本では、子どもが小学校や中学校に行くことが当たり前と思っている人がほとんどではないでしょうか。
それは、日本の憲法が
「すべて国民は、法律の定めるところにより、その保護する子女に普通教育を受けさせる義務を負ふ」と定めていて、子ども達は9年間、教育を受ける権利があるからです。
その間は働かずに勉強し、必要な知識を手に入れることができるのです。
しかし、発展途上国といわれる国の中には、
子どもに教育を受けさせるお金がない家庭もあります。
こういう場合、子どもが家族のために働きにでることがあるのですがを、今回紹介するミーチャという少女もその中の一人でした。
ミーチャは12歳でしたが、
母親を病気で亡くし、父親は体に障がいがあり働くことができなかったため、彼女が働かざるを得ない状況でした。
彼女自身には勉強したいという願望はあったものの、たくさんの弟や妹たちのためにも自分が働くことを選びました。
しかし、その先で
彼女は騙され、売春宿に売られてしまったのです。
ミーチャが売られた金額は?
※写真はイメージで、本文とは関係ありません。
ミーチャが置かれた環境は極めて酷いものでした。
暴力を振るわれ、自分の意思に反して働かされ、給料はもらえませんでした。
客が病気予防をしてくれなかったため、
彼女はエイズを発症してしまいます。
「私には本当は夢があって…学校へ行って、勉強というものをしてみたかったな‥‥
もし勉強をすることができたら、私みたいな子どもを売る人を捕まえる警察官になれるから…」
こんな夢を抱きながら、彼女は20歳という若さで命を落としました。
そもそも、彼女はいくらで売られてしまったのでしょうか?
日本円にして、なんとたったの1万円です。
日本で数日アルバイトをすれば稼げるほどの値段で、彼女の命は他人に譲渡されてしまいました。
ミーチャは、それだけの金額が無かったがために、売られてしまったのです。
ミーチャの実話を、大学の国際問題の授業で知った村田早耶香さんは、あまりにも不条理な現状にいてもたってもいられなくなりました。
彼女がこの時着ていたワンピースは、ミーチャが売られた金額と同じ値段。
ちょうど1万円で買ったばかりのものだったのです。
ただ、生まれた国が違うだけ。カンボジアで出会った、6歳と12歳の姉妹
※写真はイメージで、本文とは関係ありません。
ミーチャのエピソードに衝撃を受けた村田さんは、すぐさま海外支援活動のボランティアに応募することにしました。
そしてカンボジアに渡ったのですが、そこでも厳しい現実を目の当たりにすることとなります。
児童買春の被害者となった子どもたちを保護する施設を訪れた村田さんは、ある二人の姉妹と出会いました。
彼女たちの腕には、電気ショックによる無数の火傷の痕がありました。
保護施設の運営者からの話によると、二人は抵抗できないように、電気ショックを与えられながら売春させられていたそうです。
彼女たちは保護施設にいても、夜が来ると泣き叫び、熟睡することができません。
心的外傷後ストレス障害に悩まされていたのです。
村田さんは
「もし自分がカンボジアに生まれていたら?」と考えました。
そうなったら自分もこの子たちのような目に遭っていたかもしれない、
日本に生まれ、勉強もすることができる自分には、この子たちを救う義務がある。
そんな一心で村田さんは本格的に支援活動をはじめ、
「児童買春」の問題解決に特化した「認定NPO法人かものはしプロジェクト」を2002年、大学3年生のときに立ち上げたのです。
年間100万人もの子どもたちが、世界中のどこかで騙されて性的搾取目的で売られている現実
※写真はイメージで、本文とは関係ありません。
人身売買は世界的に常態化している犯罪です。
犯罪ならば業者を逮捕し続ければ根絶できるのではないだろうか、と思う人もいるでしょう。
しかしながら、業者をしっかりと罰するには裁判をする必要があります。
被害者の子どもは大抵貧困層から選び取られているわけですから、
裁判で証言をするための電車賃すら工面できません。
結果、未だに人身売買は野放しにされ、
世界では年間100万人もの子どもが、性的に搾取されるために誰かによって売られ続けているのです。
村田さんの作った「かものはしプロジェクト」の実績と目標とは?
かものはしプロジェクトが当面の目標として掲げているのは、
2022年までにインドで子どもが売られる問題を解決する、というものです。
2002年に立ち上げられたかものはしプロジェクトは、これまでインドの前は、カンボジアで活動を続けてきました。
活動をはじめたころは、
日本人の大学生が、この児童買春という大きな問題を解決するなんてできるわけない、辞めた方がよいというアドバイスばかりだったそう。
現に、カンボジアでは2001年まで人身売買に対して警察はあまり積極的ではありませんでした。
摘発も80件ほどしか行われておらず、問題解決には程遠い状態でした。
しかしながら、かものはしプロジェクトが活動をはじめた2002年以降、摘発数は徐々に増え続け、
2010年には720件(※)にまで増えました。
(調査元:かものはしプロジェクト)
カンボジアの経済発展や、国際社会の取り組み、また国連やNGOの現場での取り組みなど様々な要因の結果、
カンボジアでは「だまされて子どもが売られる」という問題が解決したと言えるようになりました。
かものはしプロジェクトは、その中で警察支援や、貧困家庭の女性を雇用する工房の経営を通じ、この課題の解決に尽力してきたのです。
現在はインドで活動しているかものはしプロジェクトですが、きっとカンボジアと同様の成果を上げてくれるのではないでしょうか。
かものはしプロジェクトに寄付するとどうなる?
寄付金はどのように使われる?
かものはしプロジェクトの活動は、多くのサポーターの方からの寄付で成り立っています。
サポーター会員の数は、7,000名を超えているそう。
また、かものはしプロジェクトは
東京都から認定された「認定NPO法人」です。
この「認定」基準をクリアすることはとても大変で、NPO法人全体に占める「認定NPO法人」の割合は、わずか2.1%(※平成30年度、出典元:内閣府)という狭き門です。
また「認定NPO法人」への寄付は、
税額控除の対象となり、最大約40%が所得税額より控除されます。
寄付金は現地の団体と連携して、18歳未満で買春の被害にあった子どもや女性のための自立支援や、裁判支援などに充てられるほか、根本的に「子どもが売られる仕組みを壊す」ため、法整備への取り組みや行政支援に使われます。
かものはしプロジェクトの活動に多くの人々が賛同
この瞬間も、連れ去られ、売られ、苦しんでいる子どもたちを救いたい。
今、私たちにできることは・・・
※代表の村田さん(中央)とカンボジアの女の子たち。
彼女たちの弾ける笑顔に、いつもパワーをもらっているそう。
貧困の問題は世界的にも深刻で、その影響の多くは、何の罪もない子どもに及んでいます。
日本では児童買春の問題は身近に感じられないかもしれません。
けれど現実問題として、ここまでの文章を読んでいただいている間にも、
世界のどこかで人身売買が行われています。
1日わずかの寄付で、1人でも多くの子どもたちが救われるということを知っていただけたら幸いです。
子どもが売られない世界を実現するために、あなたも月1,000円からなれる「サポーター会員」の一員になってみませんか?
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情報提供:認定NPO法人かものはしプロジェクト
自分にも娘がいるので、2万円で売られていく女の子の話を聞き、少し自分が節約するだけで、ものすごく幸せになれる子がいるなら月々の寄付なんて、全然惜しくないと思いました。