学校に行きたかったルヒの実話。
売春宿から助けられた、少女を待っていた運命とは?
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「小学校に通ってみたい…。」
日本では考えられない少女の願い。
ルヒは、インドの西ベンガル州の貧しい農村で暮らしていました。
彼女は学校に通って勉強をしたいと思っていましたが、
両親からは学校に行く必要がないと反対されていました。
10歳という年齢で、どうしても学校に行ってみたい、勉強してみたい、と思っていたルヒ。
そんな時、彼女の叔母さんに声をかけられます。
「私についておいで。学校に行かせてあげる。」
ルヒにとっては夢のような言葉に聞こえました。
嬉しくて、わくわくしながら叔母さんの後について行きました。
しかし、ルヒはそこで出された飲み物で眠らされ、目を覚ました時には学校ではなく、
ムンバイの売春宿にいたのです。
「こんなはずじゃなかった・・・」
来る日も来る日も、泣きながら過ごす日が始まりました。
その後幸いにもルヒは警察によって救出され、両親のいる西ベンガルのシェルターに保護されました。
西ベンガルに戻った時、警察の人からは
「両親が迎えに来るから待つように」と言われ、両親が迎えに来るのを待っていました。
しかし、いくら待っても両親は現れませんでした。
「汚れた仕事をした私のことは、お父さんもお母さんももういらないんだ。
私は捨てられたんだ」
もう親は守ってくれない、自分の力で生きて行くしかないと感じたそうです。
ルヒが10歳のときのことです。
※写真と本文の少女とは関係ありません。
シェルターでの暮らし。勉強だけの毎日…。
ルヒはそのままシェルターに残り、シェルターで暮らし始めました。
シェルターでは、彼女が通いたかった学校に通うことができ、彼女はそこで一生懸命勉強をし始めました。
元々やりたかった勉強なので、学校での成績はいつも一番でした。
しかし、売春宿で働いたこと、両親が迎えに来てくれなかったという辛い経験から、
彼女は人との関わりを避け、友達を一人も作りませんでした。
勉強だけの毎日が、そのまま5年間近く続き、ルヒが小学5年生になった頃でした。
シェルターに、
ダンスを使った心のケアプログラム「ダンスムーブメントセラピー」をやっている団体がやってきて、
彼女はその活動に参加することになりました。
ダンスをするのは初めてでしたが、挑戦してみるととても楽しく、すぐにダンスも上達しました。
次第にダンスを通じて、ずっとずっと、自分の心の中にあった悲しさや辛さ、苦しさなどの感情を外に出せるようにもなりました。
そして、その頃から、彼女は少しずつ周りの人とも話せるようになり、周りの人に心を開いて人間関係を作ることができるようになりました。
同じ経験を持った女の子たちが、
「何かあったらいつでも話してね」
と言って、抱きしめてくれた時、彼女はとても嬉しかったと言います。
セラピーを提供する側として、働くようになったルヒの現在とは?
その後、ルヒは、自分を救ってくれたダンスセラピーを、提供する側になっていきました。
※写真と本文の少女とは関係ありません。
そして彼女は、ある男性と恋をして結婚することになりました。
その後、女の子を出産し、頑張って子育てをしています。
インドの社会では、売春宿で働いた被害者に対してとても差別的です。
そのような過去を持つ女性との結婚が受け入れられることは、残念ながら非常に珍しいことだといいます。
しかし彼女は、やりがいのある仕事をしながら大好きな人と、大切な子どもを育てながら暮らしている、そんな幸せな毎日を送っています。
そんな彼女と、2013年にインドで出会ったのが、
認定NPOかものはしプロジェクトの代表、村田 早耶香さん。
村田さんは、大学2年生だった2001年から、
児童買春問題に16年間取り組んでいます。
当初取り組みを始めたカンボジアでは、様々な国際機関、政府の協力で被害者数は激減し、
「人身売買の問題が解決した」と言えるまでになりました。
それでも、世界にはまだまだ売られていく子どもたちがたくさんいる。
「目をそらすわけにはいかない。」と世界最大の人身売買規模インドでの活動を決めた、ちょうどその頃にルヒに出会ったのです。
村田さんは、ルヒが笑顔で堂々とセラピーを提供をする姿をみて、なぜか涙がこぼれそうになったと言います。
「インドでの人身売買の問題は、解決できるんじゃないか、支援を受けたサバイバーの子たちが、回復して変わったことを実感できるとき、そういう希望を持てるのです」
ルヒの過去の被害、親が迎えに来てくれなかった時の絶望は、想像を絶するものですが、彼女はそれを感じさせないほど堂々としていて、前を向いている。
彼女がここに至るまで、過去を乗り越えるための努力の大きさを感じ、村田さんは静かに感動しながら、
「子どもが売られない世界を作る」という決意を新たにしていました。
年間180万人もの子どもたちが、世界中のどこかでだまされて売られている現実

実は
この10分間にも、30~40人の子どもがだまされて売られているのです。
現在特にひどい状況なのが、日本人にも馴染み深いインド。
人身売買規模は世界最大と言われており、
子どもが売られてしまう値段は1人たった2万円といわれています。
特に東部の西ベンガル州の周辺に貧しい村があり、西部の大都市ムンバイまで約1600Kmのルートを通じて、たくさんの子どもが、売り飛ばされています。
さらに、インドで人身売買をした業者が逮捕され、有罪になるのは、たった数パーセントのみなのです。
その主な理由は3点。
・被害者が裁判で自らの体験を語り、証言をする精神的なハードル
・被害者だと分かってしまうことに伴う差別
・貧しい家庭は、裁判費用が出せない
この結果、悪徳な人身売買業者が平気な顔をしてのさばり、今この瞬間も子どもたちを売春宿へと売り飛ばし続けています。
村田さんの作った「認定NPO法人かものはしプロジェクト」って?
かものはしプロジェクトは、「子どもが売られない社会を作る」というミッションを掲げ、
「児童買春」の問題解決に特化した「認定NPO法人」です。
15年前の2002年から活動を開始後、最初に活動したカンボジアでは、売春宿や買う人を摘発するための警察支援や、 大人に仕事を・子どもに教育を与えるコミュニティファクトリー経営などを通し、
10年間一人一人と向き合い、地道な活動をしてきました。
その結果、カンボジアでは性犯罪の加害者の逮捕件数は2001年から9年間で大幅に増加。
今では子どもを置く売春宿はほとんどなくなり、「人身売買の問題がほぼ解決した」と言えるまでになったのです。
かものはしプロジェクトの次の目標
今までかものはしプロジェクトが、取り組んできたカンボジアの人身売買問題は解決の目処がたち、彼らが次に注力するのがインドです。
世界最大の人身売買規模、と言われているインドでの活動も、2012年に始めてから5年が経過。
人身売買ビジネスの根幹を壊す仕組みをつくろうと、かものはしプロジェクトは地域の政府機関や、NGO団体と
協力して活動を続けています。
様々な方々の協力があり、カンボジアで問題解決を実現してきたように、インドでも
「2020年までに人身売買をなくしたい」という目標を掲げています。
1日30円(月額1,000円)からできる支援
「サポーター会員」とは
かものはしプロジェクトは「サポーター会員」と呼ばれる多くの人々の支援の上に成り立っている団体です。
2020年にインドから人身売買をなくしたいという目標を達成するには、各施設・機関との連携や自立支援モデルの開発などに毎年1億円の資金を必要としています。
例えば、

正直、
「寄付しても、何に使われているかの実感が持てない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「サポーター会員」になると、まず、会員カードや、活動の詳細・寄付がどのように使われているのかが記載された年次報告書等の入会キットが、
さらに、毎月、現地の人々やプロジェクトの様子がわかる動画や現地の情報が送られてきます。

カンボジアでの成果も、こういった「サポーター会員」の人々の熱い思いと行動がなければ、成し遂げられなかったかもしれません。
15年前から始まった「サポーター会員」という支援の輪に、いまでは
5,200名以上もの方々が参加しています。
かものはしプロジェクトの活動に多くの人々が賛同
この瞬間も、連れ去られ、売られ、苦しんでいる子どもたちを救いたい。
今、私たちにできることは・・・
代表の村田(中央)とカンボジアの女の子たち。彼女たちの弾ける笑顔に、いつもパワーをもらっている。
普段、こういった現実と直接関係の無いところで生きている私たちにとっては、「子どもが売られる問題」は身近に感じられないかもしれません。
しかしこの問題を知り、また自らの支援が子どもたちを救う力になることを知り、私は定期的な支援の道を選びました。
1日約30円の寄付で、1人でも多くの子どもたちが救われます。
子どもが売られない世界を実現するために、あなたも「サポーター会員」の一員になってみませんか?
>>月1,000円からの支援をする<<
情報提供:認定NPO法人かものはしプロジェクト
自分にも娘がいるので、2万円で売られていく女の子の話を聞き、少し自分が節約するだけで、ものすごく幸せになれる子がいるなら月々の寄付なんて、全然惜しくないと思いました。